大亀 孝裕の名言
叱るだけでは人は動いてくれません。
そのうちに、従業員に対しては、彼らの長所を見つけ、それを生かすような形で仕事を任せれば、おおいに力を発揮してくれることに気づきました。
大亀 孝裕 Takahiro Oogame
ダイキ株式会社の創業者 1931〜
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自分自身を感じてみると明らかですが、叱られてばかりでは人間は萎縮してしまいます。
叱られて奮起することも、そういうタイプの人もいるでしょうが、叱られてばかりでは可能性を広げられませんし、才能が飛躍的に開花することはないでしょう。
同じチャレンジをするにも、叱られないようにしようとするのと褒められるようにしようとするのとでは明らかにチャレンジの質が違ってきます。
叱られるような現象を起こしてしまうのは、色んな意味で気づいていないケースが多く、まず考えるのは何に気づいていないのか、いかにして気づかせるかでしょう。
これも間違いなく自ら実践する背中を見せるのがいちばんです。
また叱ることと怒ることは全く違うものですから、怒りの感情があっては叱る意味もありません。
100%の愛情を持って叱ることはやった方がいいですね。
本人が気づいていないことの中に、自分の長所、個性、持ち味が何なのかというのもあるでしょう。
これに気づかせてあげることは、親としてリーダーとして最も大切なことです。
そして最も多いのが自然の摂理に気づいていないことでしょう。
人間が言葉で言われても気づくことが少ないのは、思考の領域でわかることと心の領域で気づくことが違うからです。
叱りの多くは感情が混じっていますし、またその感情の多くはその本人のためというより、叱る人にとってどうかという思考が働いているため、叱られる言葉自体は心に届くこともなく、思考でわかった気になるだけですから同じようなことが起こる可能性は高くなります。
同じ言葉を投げかけるにしても、感情ではなく愛情だけの本人のためだけを思った言葉であれば、必ず心に届くもので本当の気づきを得る可能性も高いでしょう。
あなた自身が叱られた場合はこの裏返しですから、相手の感情やあなたの感情に振り回されたり囚われていては出来事の真意が見えてきませんし気づきが得られませんから、他の遭遇する出来事同様に叱られたという出来事の中から宝を探し出すことです。
あなた自身も長所、個性、持ち味をどれだけ最大限活かせるかを考え感じることです。
植物たちもそうですが、人間も全てに万能はありえません。
できないこと不得手なことがあって当たり前ですから、それに命の時間を割くよりは、あなたらしさを活かすことに専念してください。
環境の変化も事態の打開もそこに突破口を見つけることです。
あなたの才能、能力はきっと応えてくれますよ。
(浜本 哲治)