夏目 漱石の名言

夏目 漱石(Soseki Natsume)Wikipediaより

ああ、ここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた!
こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事が出来るのでしょう。
容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともに、むくむくと首をもたげて来るのではありませんか。
(中略)もし途中で霧か靄(もや)のために懊悩(おうのう)していられる方があるならば、どんな犠牲を払っても、ああここだと掘り当てる所まで行ったら宜(よろ)しかろうと思うのです。

夏目 漱石 Soseki Natsume

明治の小説家 評論家 英文学者 1867~1916
Wikipedia(日本語)/ Wikipedia(英語)


この言葉は、夏目 漱石さんが大正3年に学生を前にしての講演からのものです。

現代の世の中は、物心ついた時から否応なしに色んなものをどんどん詰め込まれて、自分が何者であるのか、本当は何をしたいのかなど、自分と向き合うことが出来づらくなっているのでしょう。

その結果が今の人間界であり、心身の病が止まることを知らずに、特に心の病が増え続けている大きな要因のひとつと言えるでしょう。

これだ!と感じられるものに巡り会えた人は幸せですが、そのもの、その場所に巡り会えた人は嬉々とした人生を過ごし、その才能を遺憾なく発揮することになるでしょう。

誰にも必ずそういうものはあります。

もしまだ巡り会えていないと感じていても大丈夫です。
探し求めている限りきっと巡り会うことになります。

本来心は知っているはずなのですが、育ってきた環境の中でその心も感じづらくなっていますが、巡り会った時にその心を感じられるようになります。

一度の人生ですから、ぜひあなたの心が躍る、あなたのやるべきこと、使命とは巡り会ってください。

それをやり始めることにタイミングは関係ありません。
巡り会った時がタイミングです。

そして巡り会うためのコツは、今目の前にあることをとことん深く追求してみることです。

これではないかもしれないと感じていても大丈夫です。

入り口ではそう感じられないものが、深く追求していくことで実はそうだったというものもあります。

あれもこれもと中途半端にしていると表面的なことしか感じられませんから、いつまでも本物に巡り会う可能性は高まっていきません。

いずれにしても、巡り会ったあなたの「これだ!」というものは深く追求していくことになりますから。

本質的なこと真理、自然の摂理は、すべてのことに通じるものですから、いち早くそれを体感できるのは今あなたのいる場所でしょう。

今の場所、今やっていることを深く追求し始めると、他には広がっていかないと心配することもありません。

あなたが天命、本物に近づいていくための出会いは、深く追求していくことでしか起こらないことばかりです。

例えば、アスリートがビッククラブからのオファーがあってフィールドを変えていけるようなものです。

中途半端にやっていてはそういうチャンスは永遠に訪れません。

もちろん明らかに違うと感じること、場所に、いつまでもいることは心身の健康のためにも、本物と出会うためにも好ましくないことですが、そうでない場合は今のあなたの足元を掘り下げていくことです。

本質的なこと、真理に向かって掘り進めていけば、必ずあなたの「これだ!」と巡り会えます。

天命である「これだ!」に出会うと、あなたは生まれ変わったように生き生きと輝きだしたり。

思いの実現して行く速度が、急激に変わっていくことを感じることになりますよ。

夏目 漱石さんのこんな名言もありました。

自分の弱点をさらけ出さずに人から利益を受けられない。
自分の弱点をさらけ出さずに人に利益を与えられない。

夏目 漱石の名言

君は山を呼び寄せる男だ。
呼び寄せて来ないと怒る男だ。
地団駄を踏んでくやしがる男だ。
そうして山を悪く批判する事だけを考える男だ。
なぜ山の方へ歩いて行かない。

夏目 漱石の名言

のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、また鳴き暮らさなければ気が済まんと見える。
その上どこまでも登って行く、いつまでも登って行く。
雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。
登り詰めた揚句は、流れて雲に入って、漂うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡に残るのかもしれない。

夏目 漱石の名言

真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ。

夏目 漱石の名言

愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ。

夏目 漱石の名言

私は冷かな頭で新らしい事を口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べる方が生きていると信じています。

夏目 漱石の名言

自分の弱点をさらけ出さずに人から利益を受けられない。
自分の弱点をさらけ出さずに人に利益を与えられない。

夏目 漱石の名言

あせってはいけません。
ただ、牛のように図々しく進んで行くのが大事です。

夏目 漱石の名言


これまでに紹介した夏目 漱石さんの名言です。

(浜本 哲治)

ロンドン滞在時の夏目漱石の最後の家。Wikipediaより
ロンドン滞在時の夏目漱石の最後の家。Wikipediaより

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